【書評】不動産事業経営のマインドとコツが学べる!『めざせ! 満室経営 本気ではじめる不動産投資』赤井誠
赤井誠さんが書いた『めざせ! 満室経営 本気ではじめる不動産投資』を読んだので、簡単なまとめと感想を書きます。
どんな本なのか?
不動産投資は事業である、というメッセージが強く伝わってくる本です。
初心者向けというよりは、経営のコツを学べる本です。
「何も考えずに不動産事業ができると思うなよ、ちゃんと自分の頭で考えよう!考えるためのコツを伝授しよう!」
そんな本です。
余談ですが、自分の頭で考えるというのは大事ですよね。
ちきりんさんも言ってるし、最近はメンタリストのDaiGoさんも言ってました。
トイレットペーパーより不足しているもの、それは【自分の頭で考える力】
— メンタリストDaiGo (@Mentalist_DaiGo) 2020年3月1日
書いてあること
例えばどんなことが書いてあるのか、僕が印象に残った部分を中心に紹介します。
融資を引き出すコツや、金利交渉のコツ
銀行がどのようなところをみているか、経験者ならではの視点で書かれています。
利益を上げるための考え方
いかに事業として利益を出すか。
例えば、支出を減らすことの重要さについても詳しく書かれています。
利益を出すというところには意識が向きますが、なかなか支出を減らすという意識は持ちにくいですよね。
反面教師コンテンツ
不動産で儲からない人から学ぶ、というものです。
これは結構面白い。
なるほどなーと思う内容が結構ありました。
悪質コンサルタントに騙されない方法
これも面白いですね。
自分が騙されないためにも勉強になりました。
実際のケースを知っておくのとそうでないのでは全然違いますからね。
付加価値をつける方法
いかに自分の得意分野で付加価値をつけるか。
ほったらかしで上手くいくはずがないというメッセージはまさにその通りだなと思いました。
自分の頭で考えよう。
節税の方法
いかに節税するかについてもコツが書かれていました。
法人化した時の考え方等、参考になります。
フルローンの考え方
スルガ銀行やカボチャの馬車問題があったことから、2020年の今現在ではフルローンを組むのは難しいかもしれません。
ただ、赤井さんが1棟目をフルローンで買った経験から、実際のところどうなのかが書いてあります。
自己資本比率を高めることの重要性がわかります。
感想
不動産投資は本当に一つの事業なんだなと学ばされる本でした。
いわゆる経営なので、経営センスがない人は上手くいかないよってことですね。
あとは、不動産だけで食べていけると勘違いしない方がいいとも書かれています。
本自体は無駄な長ったらしい書き方をしていないので、サクッと読めて、心地よいです。
必要なことが書いてある分、一つの事に対して深くは突っ込んでいないです。
あと、前提としてまず赤井さんの前作を読むべきでしたね。
前作の古かったから買うのを躊躇してしまったのですが、たぶん前作から読んだ方がストーリーがつながっていた気がします。
実際の経験に基づいたコンテンツはやはり面白いですね。
最後の方に新築にチャレンジした時のエピソードがありましたが、とても興味深かったです。
物件を安く買うコツも書いてあるのですが、単純なテクニックではなく、より人間的なアプローチが書かれていて、なるほどこういう視点があるのかと、とても参考になりました。
細かいテクニックというよりはマインドセットが書かれている本だと思えばよいかと思います。
たぶんそれが正しいんです。
不動産なんて、場所や不動産の種類、購入する人、予算等、みんな違うわけですから、一つの成功ケースを学ぶよりは、考え方を学んだ方が有効ですよね。
そんなわけで、オススメできる一冊でした。