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PDCAを回すのに必要なのはメンタルタフネスであると言えるシンプルな理由

20200315PDCA

世の中にはPDCAに関するノウハウは溢れかえっています。

それだけではありません。

PDCAはもう古いだとか、今はPDCAではなくDPCAでいこう、みたいな議論も度々耳にします。

「PとDはできるけどCができないんだよね」みたいな言葉を聞くこともあります。

個人的にはそんなことは全部、どうでもいい議論だと思っています。

なぜなら、どれだけPDCAを回すコツやフレームワークを学んだところで、多くの人はPDCAを回す以前のところで止まってしまっているからです。

 

逆に言えば、PDCAを回し始めることができた人は、その回し方についてもPDCAが回すことができるから上手くいくのです。

ではどのようにしたらPDCAを回し始めることができるのでしょうか。

それはメンタルの問題だと僕は考えます。

 

何もかもを否定的に受け取る人

長年働いていて一つわかったことがあります。

それは同じ言葉をかけられたとしても、それを肯定的に受け取る人と否定的に受け取る人がいることです。

 

人から何かアドバイスを受けた時を考えてみるとわかりやすいです。

例えば、自分の取った行動に対して相手が同じ意見を持って賛同していたら、それはアドバイスではありません。

人から受けるアドバイスというのは、自分の取った行動に対して違う行動を促されるということです。

 

このようなアドバイスを素直に受け取ることができない人が世の中には一定数存在します。

そして、素直に受け取ることができない人について共通しているのは、自分が否定された気持ちになっているということです。

自分の意見や行動と違うことを言われた時に、自分が否定されたと思って過敏に反応したり傷ついたりしてしまうのです。

 

そういう人は、自分の経験の中で学んだことが全てだと思っています。

つまり、世の中には自分の知りえないあらゆる可能性があることを理解していないのです。

 

そもそも人にアドバイスするというのは、アドバイスする方も労力を使うのです。

極論、人は何も言わない方が楽なんです。

アドバイスする人はその人のためを思って労力を使って発言してくれているということを理解する必要があります。

もちろん悪意を持って人を操るために的確でないアドバイスをするようなサイコパスなタイプの人間も世の中には存在します。

また、人を妬んで否定的な言葉を投げかけてくるタイプの人間も多く存在します。

当然、そういった人々には気をつける必要があります。

ただ、自分のためを思ってアドバイスを投げかけてくれる人の話を聞かないのは、自分の成長機会を逃していると言っても過言ではありません。

 

逆に、素直に受け取ることができる人はどういう人でしょうか。

僕は2パターン存在すると思っています。

 

1つ目は、自分に自信がなく、相手の言うことを鵜呑みにしてしまう人です。

そういう人は、それはそれで危ういタイプです。

自分の行動を人に預けているので、責任を放棄しているし、人に操られやすいタイプです。

中島みゆきの宙船を聴いて、自分の在り方について考え直した方がいいでしょう。

utaten.com

 

2つ目は、アドバイスをもらった時に「そういう考えの人も世の中にはいるんだな。」と思える人です。

つまり、自分の考えは持っているものの、それに対して絶対的な自信があるわけでもなく、正しいか正しくないかを自分で考えて判断しようとする人です。

こういう人は例えば先程のようなサイコパスタイプが現れたとしても、冷静に判断することができます。

要は、自分で情報を取捨選択できるのです。

アサーティブコミュニケーションもこれに通じるものがあるかもしれませんね。

achievement-hrs.co.jp

 

そして、こういうタイプの人は総じてメンタルがしっかりしています

余裕があると言ってもいいかもしれません。

反対に、アドバイスを否定的に受け取るタイプの人はメンタルが弱い傾向があります。

自分に絶対的な自信を持っていて、違う意見があれば否定されたと思い込み、アドバイスしてくれた人を否定するようになります。

これではPDCAが回り始めることはありません。

自分の考えを持ちつつも、さらに良い他の可能性も存在すると思える人こそがPDCAを回していけるのです。

同じところに留まっていたら自分が退化してしまうと考えられる人、と言ってもいいかもしれません。

突然ですが、ここで孫正義さんの名言を貼っておきます。

 

同じ失敗を3回繰り返したら馬鹿

同じ失敗を3回繰り返したら馬鹿なんだよ、というセリフをどこかで聞いたことがあります。

これに基づいて考えると、世の中の多くの人は馬鹿ではないと言えるでしょう。

なぜなら、3回同じチャレンジをする人が少ないからです。

多くの人は1回か2回チャレンジして上手くいかなかったら、そこで諦めてしまいます。

つまり、3回目までに成功する人が多いというわけでなく、3回目のチャレンジができる人が圧倒的に少ないだけなんです。

そして、3回目のチャレンジができる数少ない人は、1回目2回目とは違う方法を持って3回目のチャレンジをしようとします。

だって、失敗するということは自分が傷つくことでもあるのに、全く同じ方法で3回もチャレンジするなんて、よほど鈍感か何も考えてないとしか言えないですから。

要は3回目のチャレンジができるタイプこそが、自分で情報の取捨選択ができる人であり、次こそは上手くやってやろうと思えるメンタルの強い人、つまりPDCAを回す能力がある人なんです。

 

誰でも傷つくし誰でもヘコむ

メンタルが強い人だって、最初から強かったわけではありません。

誰でも大きく傷ついたり、ヘコんだ経験はあるのです。大きくプライドが傷つけられたことだって誰でもあると思います。

ただ、メンタルが強い人は相手を否定したりせずに自分にも原因があるのではないかと考え、多くの失敗を重ねて、メンタルを強くしてきたのです。

単純に他責思考がダメで自責思考がよいと言っているわけではありません。

ただ、他責だけではダメです。

自責思考も持ち合わせながら、ケースバイケースで何が正しかったのかを自分の頭で考えることこそが重要です。

PDCAを回し始めた後のコツやノウハウは、世の中にフレームワークが多く出回っているので、それで学びましょう。

ただ、PDCAを回し始めるためには、まずは自分のメンタルを強くして、失敗を恐れずにチャレンジしていくことが大切です。

失敗するということ自体が貴重な価値があることだと思えるようになった時には、自然とあらゆることに対してPDCAが回り始めているのです。